心とカラダを整える“油の選び方”栄養士が教える脂質の常識

オリーブオイル Nutrition

「最近、肌のハリがなくなってきた気がする」
「なんとなく疲れやイライラが抜けない」
そんな変化を感じていませんか。

美肌を目指したい、そして毎日を穏やかに過ごしたいなら、まず見直したいのが
「油の選び方」です。
実は、私たちのカラダのホルモンの多くは、コレステロール(脂質)を材料にして作られています。
つまり、日々どんな油を摂っているかが、心とカラダのコンディションに大きく関わっているのです。

栄養士を目指して学んでいた頃、私が最も驚いたのは「油は単なるエネルギー源ではなく、心身を支える大切な材料である」という事実でした。
それまで「油=太るもの」と敬遠していた考えが、根本から覆された瞬間でもあります。

さらに印象的だったのは、当時の講師から聞いたエピソードです。
90代でも心身ともに元気な方が、健康習慣として「毎日エキストラバージンオリーブオイルをキャップ1杯飲んでいる」というのです。
正直、当時は「油をそのまま飲むなんて⁈」と驚きを隠せませんでした。

しかし、脂質の役割を理解するにつれて、その習慣に栄養学的な背景があることに気づいたのです。
今回は、ホルモンバランスと日々の油の選び方の関係についてお伝えします。

「油の偏り」が心身のバランスを崩す?驚きのホルモン事情

三大栄養素のひとつである脂質(コレステロール)は、ホルモンバランスを保つ上で欠かせない存在です。私たちの体内では、さまざまなホルモンがこの「油」を材料にして作られています。

・美しさを支える:女性ホルモン(エストロゲンなど)
・若々しさ・やる気・筋肉の維持:男性ホルモン(テストステロン)
・ストレスから守る:副腎皮質ホルモン(コルチゾールなど)

実は女性のカラダの中でも男性ホルモンは作られており、「意欲」や「筋肉量の維持」、「骨の強さ」を支える大切な役割を担っています。
これらすべてのホルモンの材料になるのが「油」です。
そのため、油を極端に控えたり、質の良くない油に偏ったりすると、ホルモンの材料が不足し、バランスが乱れてしまいます。

その結果、肌の乾燥など見た目の変化を感じることがあるほか、「理由もなくイライラする」「やる気が出ない」「落ち込みやすい」など、心の不調を感じることもあります。
さらに、月経リズムなど体調の変化を感じる場合もあると言われています。

私たちが日々ストレスに向き合えるのも、ホルモンがしっかり働いているからこそ。
だからこそ、質の良い油をきちんと摂ることは、心とカラダのバランスを整える“やさしいセルフケア”といえるのです。

今日から「投資」したい油と、「お休み」したい油

栄養士の視点から、日々の食事に取り入れたい油と、少し控えたい油を整理してみました。

積極的に摂りたい「美肌・メンタル応援」オイル

オメガ3(亜麻仁油・えごま油・青魚の油)

脳は多くの脂質で構成されており、オメガ3はその働きを支える重要な栄養素のひとつです。感情の安定や、体内環境のバランスを整える働きがあるとされています。

※熱に弱いため、サラダやお味噌汁に「かける」など生での使用がおすすめです。

オメガ9(オリーブオイル・アボカドオイルなど)

酸化に強く、加熱調理にも使いやすい油です。細胞膜の柔軟性を保ち、カラダの調子を整えるサポートをしてくれます。

少しお休みしたい「お疲れ」オイル

トランス脂肪酸(マーガリン・菓子パン・揚げ物など)

摂りすぎには注意が必要とされおり、健康面への影響が指摘されている油です。日常的な摂取は控えめを意識しましょう。

過剰なオメガ6(一般的なサラダ油・加工食品の油)

現代の食生活では不足しにくく、摂りすぎになりやすい油です。過剰摂取は体内のバランスを崩す一因になるとも言われています。

普段使いには、米油・オリーブオイル・ごま油などに置き換えるのがおすすめです。

迷わないための「目的別オイルガイド」

本来、脂質はそれぞれのバランスを意識して摂ることが大切です。

特に現代の食生活ではオメガ6に偏りやすいため、他の脂質を意識して取り入れることがポイントになります。
しかし、意識していないと脂質バランスは崩れがちです。
そこで今回は、目的別にオイルを取り入れることで、無理なく脂質バランスが整うように整理しました。

上質な油であっても、脂質は高カロリーな栄養素です。摂りすぎには注意し、適量を意識することが大切です。

キッチンから始まる「一生モノの美しさ」

「もう遅いかも・・・」なんて思わないでください。

私たちの細胞は、今日から選ぶ油によって、少しずつ変わっていきます。
ダイエットのために油を抜くのではなく、自分をいたわるために「上質オイル」を取り入れる。
それが結果として代謝を支え、健やかで美しいカラダへの近道になります。

まずは今夜、お味噌汁にひと垂らしの「良い油」を加えることから始めてみませんか。

コメント